本日日本ハムファイターズの春季キャンプで
特別講師をされている室伏広治さん。
室伏さんといえば、
ハンマー投げでアジア人初の金メダル、
筋肉番付での圧倒的優勝など、
パワー・スピードにおいて他を圧倒する
最強のフィジカルの持ち主。
しかし、実は教鞭の方も素晴らしく、
その理論や知識も相当だと聞きます。
そんな室伏さんの身体理論がとても興味深かったので、
理解のまとめや自分自身の備忘録として
以下に記載します。
◆室伏さんが考える身体の動きの3つの分野
①解剖学的身体(筋・骨格系)
②functional機能(可動性・関節系)
③movement (脳・中枢神経系)
①と②に関しては、
年齢とともに機能が低下していき、
骨格自体も弱いところはたくさん出てきてしまうため、
ここは最終的にはどうしても衰えを止められないとおっしゃいます。
では、衰えていってしまうのになんで30歳等を超えてもまた成績を残せる可能性があるのか?
そこで大事なのが③のムーブメントとおっしゃいます。
例えるなら、ジャンプして片足で立つ時、
脳からの指令をうまく伝え、ストップをかけるべきところにストップをかけ、動かすべきところを動かせば、
綺麗に片足で立つことができます。
つまり、③のムーブメントの部分、
いかに身体のハンドリングを向上させるかの部分が向上の余地があるのだそうです。
ではどうすればムーブメントを向上させられるのでしょうか?
室伏さんは以下のように問いました。
「反復運動は繰り返せば繰り返すほど強くなりますか?」
皆さんはどう思われるでしょうか?
やはり反復運動を繰り返すことで身体は効果的な筋肉の使い方を覚え、
一番有効な使い方を見つけ出すものと思います。
…がしかし、室伏さんの理論は違って、
"いかに反復させないで練習するか"
を意識するのだそうです。
例えば、初めての動作はゆっくり丁寧に確認しながら行うが、
反復して慣れた動作は何も考えなくてできるようになってくる。
そこで関節など知らず知らずのうちに摩耗していっても気づかずにケガなどにも繋がってしまう恐れもあるそうです。
そこでトレーニングに独自に工夫を取り入れたのが、
脳の予想外の動きを取り入れたトレーニングです。
例えば同じスクワットをする時でも、
バーベルに紐で重りをぶら下げる方法。
出典:報道ステーション2011年10月20日放送「室伏広治選手〜年齢の壁を越えた金メダル理論〜」
「ヒモ+重り」はバーベルだけによらず、
腰につけてヨガを行ったり、投てき運動を行なったり、
不規則な動きをする重りが、身体や中枢神経系に同じ動きをさせないようにしてくれていました。
これはすごく斬新的だなと思いましたし、
身体の制御がより求められるなと思いました。
最後に
室伏さんは陸上、ボクシング、野球、
あらゆる分野のトップアスリートから
弟子入りを志願されるスーパースターですし、
本当に超人だなと思います。
独自のトレーニング理論はとても面白いですし、
これから色々勉強してみても面白そうだなと思いました✨