うーま’s diary

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【野球】ピッチャーの球種について〜ストレート系〜

現在の野球は様々な球種が存在します。
野球をずっと携わってきた人は今のトレンドも取り入れているかもしれませんが、
野球をやったことがない人などは、実はよく知らない球種もいくつか存在するのではないでしょうか?

一昔前は、ストレート、カーブ、スライダー、フォーク、シンカー、シュートといった程度の球種しか名称がありませんでしたが、
今やツーシーム、カットボール、ワンシーム、ムービングファーストなど、
本当に多種多様になっています。

以前に球種一覧については書き出ししてるので、
気になる方は下記ご参照ください。
ピッチャーの投げる球種の多様性〜球種一覧紹介〜 - うーま’s diary

今回はその中でもピッチャーの原点であり、
最も奥の深い球種ストレート系についてみてみようと思います。

◆ストレート系の種類と違い

1.ストレート(フォーシーム)
2.ツーシーム
3.ワンシーム
4.ジャイロボール
5.ムービングファストボール
6.カットボール

現代野球で最も種類が増えたのが
このストレート系のボールではないでしょうか?

昔は、
綺麗なストレート、汚いストレート(ムービング)
ぐらいの言い方しかありませんでしたが、
今は投げ方が確立されて、名称がつくようになりました。

ストレート系の投げ分けは下記の2つ方法で可能です。
①握り
②回転軸


①握りで投げ分けるストレート

ストレート系について話す際に、
まずは基本となるフォーシームについて理解をする必要があります。

フォーシームが昔ストレートと言っていた基本の球種で、
中指と人差し指、親指を縫い目の山のところにかけ、
バックスピンをかけながら投球します。
綺麗なバックスピンをかけた際、ボールが一回転する際に縫い目(シーム)が4つ見えることからフォーシームという呼び方をされるようになりました。
※ちなみにツーシームは一回転の間に縫い目が2回見えるような持ち方で投げます


【ピッチャーのストレート】4シームと2シーム - Porolys -大人たちの挑戦- - porolys



フォーシームとツーシームの違いは、ボールの握り方だけであり、
投げ方はほぼ変わらないものが多いです。
(※握りに加えて投げ方も変える人もいます)

ちなみに、なぜフォーシームとツーシームで投げ分けるかというと、
縫い目から発生する空気摩擦が関係します。
一般的にはフォーシームの方がボールがポップする方向への空気抵抗(揚力)が大きく働き、ボールが沈みづらくなりますが、
ツーシームはフォーシームに比べると揚力が小さいため、少し沈む軌道を描くと言われています。

最近ではフォーシームやツーシームのように握りの違いを利用して、
縫い目と全然関係ないところでボールを握ったり、鷲掴みだったりと、
握りを大きく変えて、ストレートと同様の投げ方をすることで、
ムービングファストボールという不規則に動くボールを投げるピッチャーもいます。


②回転軸で投げ分けるストレート

ジャイロボールというボールをご存知でしょうか?

ジャイロボールとは
アメフトでクォーターバックが投げるボールや、
ライフルから発射される弾丸の回転のように、
進行方向に渦を巻くような回転をさせるボールのことをいいます。

アメフトのボールやライフルの弾丸のようにジャイロ回転が掛かったボールは空気抵抗の影響を受けにくく、
真っ直ぐ伸びるように進むと言われています。

それを利用して野球ボールでも同様の投げ方をすれば良いのではないかとして生まれたのがジャイロボールです。

しかし、ジャイロボールは正面からの空気抵抗を受けにくいため、スピードは落ちにくいですが、
バックスピンのストレートのような揚力は働かないため、
バックスピンのストレートよりもボールは沈んでしまうと言われています。

そのため、最近はジャイロボールとバックスピンのストレートとの中間ぐらいの回転軸で、両者の良いとこ取りをするタイプのピッチャーもいます。

ちなみに、ストレートの回転軸を変えるには、
手首の角度を調整すると良いみたいです。



◆ストレートの奥深さ

上にも書きましたが、実はストレートは非常に千差万別で、
全てのピッチャーは自分のストレートに大なり小なりこだわりを持っており、様々な工夫を凝らしています。

例えば元阪神の藤川球児投手は、綺麗なバックスピンをかけて、バッターにポップする感覚を味あわせたり、
大谷翔平選手や佐々木朗希投手のように、100マイル(160キロ)以上のスピードボールをシンプルに投げ込んでみたり、
元中日の吉見投手や、元ソフトバンクの摂津投手のように正確無比なコントロールで勝負したり、
現ソフトバンクの和田毅投手のようにスピードガン以上の速さに見えるストレートを持っていたり、本当に様々です。


「球速」というのはスピードガン表示で確認できますが、
「球質」というのは上記のように回転軸や回転数など、また別の要素も絡んでいます。

バッターが打ちづらいような不規則な握りをしても良し、
バッターの予想よりも減速せず、沈まないストレートでゴリゴリ押すも良し!

"ストレート"というピッチングの原点となる球種は、
10人いれば10通りの個性を持つ魅力的で奥深い球種なのです✨