うーま’s diary

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【野球】ピッチャーの球種について〜フォーク系〜

現代野球の変化球の代名詞といえばフォーク。

メジャーのパイオニア野茂投手を始め、
大魔神佐々木投手や上原投手、田中将大投手、大谷翔平など、
エースや守護神と呼ばれる超一流投手がことごとく持ち球としている必殺の変化球がフォーク系のボールです。

バッターというのは縦の変化に対してボールを捉えることが非常に困難なので、
フォーク系のボールは最も三振を取りやすい球種といえます。

そんなフォーク系のボールについて
見てみようと思います。

※全体の球種一覧についてはこちら
ピッチャーの投げる球種の多様性〜球種一覧紹介〜 - うーま’s diary



◆フォーク系のボールの種類
【フォーク系】
14.フォーク
15.SFF (スプリットフィンガーファストボール)
16.チェンジアップ
17.パームボール
18.ナックルボール
19.縦スライダー


まずはフォーク系のボールの一般的な名前の付け方の違いについて説明します。


14.フォーク

中指と人差し指を大きく開いて、
ボールにあまり回転がかからないようにして、
空気抵抗をより受けやすく、かつ揚力(上向きの空気抵抗)があまり働かないようにして投げることで、ボールを大きく沈ませます。
指を大きく開くため、しっかり握るために握力が求められます。


15.SFF (スプリットフィンガーファストボール)

こちらはアメリカ版のフォークの呼び方であると言われています。

投げ方もフォークとほぼ同じですが、
日本でスプリットという球種を呼ぶ時は、
一般的にはフォークよりも少し浅めに指を開いて、
フォークより速く、小さく落ちるボールという認識があります。

わかりやすくイメージするなら
「ストレートとフォークの間ぐらいの変化球」
という認識になります。


16.チェンジアップ

チェンジアップとフォークの大きな違いは、
「スピード」です。

チェンジアップは元々「チェンジオブペース」と呼ばれるタイミングを外すことを目的としたボールです。

そのため、落差よりも球速差を作ることを大事にしており、
スピードを殺す握りならばどんな握り方をしても良いのがチェンジアップです。

普通の変化球は縦や横の変化によって、
バッターを打ち取ろうとしますが、
チェンジアップは奥行き(スピード差)で打ち取ろうとするため、
三次元のピッチングを展開することができます。

速くて変化量勝負の変化球(縦横の変化)しか持っていないピッチャーがチェンジアップ(奥行きの変化)を覚えると、
文字通り次元の違う(2次元→3次元)のピッチングができるようになるという魅力的な変化球です。


17.パームボール


https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%25E3%2583%2591%25E3%2583%25BC%25E3%2583%25A0%25E3%2583%259C%25E3%2583%25BC%25E3%2583%25AB

パームボールとは、
上の写真のように、中指と人差し指を全くボールにかけずに投げる変化球です。

1990年〜2000年代ごろの時代は、
チェンジアップは「鷲掴み」、パームボールは「中指と人差し指を外す」という明確な握りの違いがあったため、
「パームボール」という明確な呼び方のボールがありましたが、
近年はチェンジアップの握りの多様化に伴い、パームボールもチェンジアップと呼称するピッチャーが増えました。

現代はチェンジアップのバリエーションが非常に幅広いため、
「パームはチェンジアップの数ある握りの一つ」ぐらいの認識でも問題ないと思います。


18.ナックルボール

ナックルボールとは、
ナックル(拳)を作って、親指と小指のみでボールを握って投げます。

よりレベルの高いナックルボールの使い手は、
ボールをほぼ無回転で投げ出すことが可能です。

サッカーのフリーキックなどでも本田圭佑選手が得意とした「無回転シュート」というシュートが存在しますが、
無回転シュートはボールが不規則に揺れて、予想外の方向に曲がるため、
蹴った本人もどっちに曲がるかわからない、キーパーにとっては非常に取りづらいボールです。

ナックルボールはそんな「無回転シュート」と同様に、
不規則に揺れて、予想外の方向に変化するため、
「現代の魔球」と呼ばれる特殊な変化球と言えます。


19.縦スライダー

まず「スライダー」という変化球についてよくわからない方は、
過去の「スライダー系の変化球」の記事をご参照ください。
【野球】ピッチャーの球種について〜スライダー系〜 - うーま’s diary

普通「スライダー」というと、
ボールに横回転をかけて横滑りさせる
「横方向の変化」を起こす変化球を指します。

縦スライダーはその名の通り、
縦に変化させるスライダーをそう呼んでいます。

一般的には、
スライダーは回転軸を上向き(地面に対して垂直方向)にして、
縦スライダーは回転軸を前向き(地面に対して水平方向)にして投げると言われています。

回転軸の違いでボールに変化が生まれるのは「ストレート系の変化球」の時に説明しましたが、
それのスライダー版と思っていただけたらと思います。
【野球】ピッチャーの球種について〜ストレート系〜 - うーま’s diary

縦スライダーは、フォークと同じ下向きの変化を与えるボールですが、
「回転をかけないようにして落とすフォーク」と
「回転をかけて落とす縦スライダー」というように
投げ方に決定的な違いがある変化球です。



◆まとめ

フォーク系のボールは、
投げ方や変化の仕方(スピードなど)で様々な呼び方があるので、
混乱する方も多かったんじゃないのかなと思います。

そのため、なるべく違いがわかるように上でつらつらとまとめてきましたが、
とても情報量が多く、かなり長い文になってしまいました。

もしかしたら、情報量が多すぎて未だによくわからないという方もいらっしゃるかもしれません笑

しかし、それゆえに奥深くて、
ハマるとどんどん研究していきたくなる変化球ですし、
なによりも冒頭で話したように、バッターの空振りを奪いやすい必殺のウイニングショットとなりえるボールなので、
それほどの魅力を持った非常に興味深い変化球です✨