うーま’s diary

個人的に日記みたいに書いていきたいと思っています(^-^)日々の気づきやオススメ☆グルメやスポーツ、競馬など☆よろしくお願いします\(^o^)/

【笑い】銀魂から学ぶお笑い〜日常と非日常の融合〜


『銀魂』|集英社『週刊少年ジャンプ』公式サイト

ギャグからシリアスまで話の幅の広さから大人気となり、
実写映画化もされた空知英秋先生の漫画〜銀魂〜

冒頭にも書いたように
銀魂の魅力の一つは「ギャグ」です。

銀魂はギャグに関しても幅が大変広く、
下ネタ、パロディネタ、ボケとツッコミなど、
本当に様々な形で笑わせてくれます。

笑いのプロといえるお笑い芸人さんも
銀魂が好きで、銀魂から学んでいるというお話もちらほら聞くほど、
銀魂のギャグは高いレベルを持っていると思います。

今回はそんな銀魂のギャグから、
笑いのコツ、面白い話のコツを考察してみたいなと思います。


◆日常と非日常の融合

笑いは「ギャップをいかに作るか」が大切になります。

銀魂はこのギャップを生み出すために、
「日常に非日常を溶け込ませてギャップを生み出す」という手法を度々使っているように思います。

日常の話は自分達に馴染みがあるから、
共感を得やすいですよね。

そんな日常にとんでもない非日常をぶち込んで
振り切ってとんでもない「笑い」に持っていくのが銀魂の笑いのパターンの一つです。

以下にこのパターンで面白いなと思えた代表的な3つのエピソードを交えて紹介します。
多少ネタバレも含むのでお気をつけください。


例)
①アニメ109話「人生は試験だ」

アニメ銀魂

[あらすじ]
密偵の命を受け、攘夷志士たちのアジトに潜入を試みる山崎。
彼に与えられた任務は志士たちの動向を探り、"狂乱の貴公子"桂小太郎ごと幹部を一網打尽に捕らえることだった。
山崎は圧倒的な地味さを生かし、全く怪しまれることなく見事に潜入を果たす。
しかし、攘夷志士になるためには桂直々の面接や、さらには筆記の採用試験をクリアしなければならないのだった。

[解説&考察]
・入社試験×潜入捜査
この話は大変笑わせていただきました。
敵組織への潜入調査、いわゆるスパイ活動というのは危険がつきもの。
相手の懐に入り込む時点でかなりの困難が訪れます。

…しかし、
その困難が入社面接だったり、入試テストだったりするのが銀魂ですw

「たしかし面接も入試テストも困難な課題だけど、潜入調査のそれとは違うよ〜」とツッコミを入れたくなるような緊張感を削がれる課題ww

圧倒的なキャラの地味さを活かして、
敵陣に命をかけて意気揚々と乗り込んだ新撰組の山崎退(さがる)に対して、
相手組織の桂は「履歴書は持ってきたの?」「今さら慌てたって遅い、普段から勉強してるやつには敵わないの」というように面接官がよく言いそうなことだったり、学校の先生がよく言いそうなフレーズを真剣に投げかけるところが面白い。

この潜入捜査(非日常)の緊張感に、
試験(日常)をマッチさせて、
最初の緊張感を一気に崩すところが、
銀魂の上手いところだなと思いました。



②アニメ119話「タバコは一箱に一、二本馬糞みたいな匂いする奴が入っている」

アニメ銀魂

[あらすじ]
沖田の提案で、真選組屯所が全面禁煙化することが決定。
ヘビースモーカーの土方は必死に抵抗するが、隊士たちの意見に押されてしぶしぶ了解することに。
せめて街中で一服しようと外回りの最中にタバコに火をつけるが、近ごろはどこもかしこも禁煙、禁煙、禁煙・・・。
世の中の風潮か、喫煙者への風当たりは強くなる一方だった。
さらに、松平の提案で江戸全域に渡って禁煙令が施工され、いよいよ追い詰められた土方の取った行動とは!?

[解説&考察]
・禁煙×宇宙旅行→ドラゴンボール
この話は世の中でよくある禁煙ブームの話から始まります。
禁煙って大事なことだけど、
度を越した禁煙は喫煙者にとっては息苦しさを感じてしまう。
そんなあるあるネタで共感を取りながら、
度を越えて地球全域で禁煙令が発令されることに。

地球全域が禁煙なら、外の星でタバコを吸ってやると宇宙に飛び出した土方は、
タバコを求めてハメック星へ。
そして、ハメック星から怒涛のドラゴンボールネタ。
このドラゴンボールネタも全力かつ、細かいところがファンにとっては嬉しいポイントでした。
無理やりスーパーサイヤ人になるとかではなく、
タバコを求める旅にさりげなくフリーザやセル(のような敵キャラ)が出てくるという展開に、
話を組み合わせるのが上手いなと思いました。

この禁煙(日常)からドラゴンボール(非日常)と話を発展させてしまうギャップがこの話をとても面白くさせていると思います。



③アニメ175話「幾つになっても歯医者は嫌」

アニメ銀魂

[あらすじ]
右頬をぷっくり腫らしたマヌケ面の銀時。
歯医者の待合室で虫歯の治療を待ちながら、プレッシャーに耐え切れずに「早く俺を殺してくれェェェ!!」と叫んだりするほどに緊張している様子。
看護師のオバハンに注意されながら順番を待つ銀時だったが、さらにもうひとり頬を腫らした男がやってきて、事態はさらにややこしいことに!

[解説&考察]
・歯医者×戦鬪妖精シャザーン
「歯医者さんって独特な匂いとかドリル音とか怖いよね」っていう誰もが感じたあるあるネタから始まるが、
歯科助手が女性の中山さんではなく、戦闘妖精シャザーンさんで、
歯を治すのではなく改造手術をさせられてしまうという、
もう後半はぶっ飛びすぎて、笑いが振り切っていましたww

「歯医者さんの歯科助手を戦闘妖精にしてしまうってどんな発想したら思いつくんだろう?」と空知先生の天才的な頭脳に驚いたのをよく覚えています。



◆まとめ

いかがだったでしょうか?
日常と非日常を組み合わせることでギャップを生み出す銀魂のギャグの作り方。

もう日常×非日常の設定を作り上げた時点で面白い話になることが確定しているのに、
非日常な状況が強烈なボケ要素も含んでいるので、そこにツッコミを入れることで、笑いとしても綺麗に成立します。

何か出し物でコントなどを考えられたりする場合は、
日常と非日常の組み合わせでギャップを作ってみるのも良いのではないでしょうか✨