栗山英樹監督 マイアミの夜空に世界一の10度舞い! 「信じる力」で侍戦士導いた(スポニチアネックス) - Yahoo!ニュース
昨日、WBCで劇的な優勝を決めた侍ジャパン。
最後は大谷選手vsトラウト選手という
夢の対決で幕を閉じることになった伝説的な優勝でした。
野球はよく「筋書きのないドラマ」と言われますが、
今回のWBCは出来過ぎなほどに最高の筋書きを描いて、最高の締め括りを見せました。
そんな野球の神様が描いたとしか思えないような出来過ぎなシナリオですが、
これはジャパンの栗山監督が描いた筋書きによって実現されたと言っても過言ではないんじゃないかなと思います。
というのも、
今回WBCの決勝のマウンドで大谷選手が投げる状況を作り出すには、
事の成り行きに任せるだけでは実現しなかったからです。
今回、大谷選手は現所属のエンジェルスから既にシーズンの開幕投手に任命されており、
その関係でチームからはWBCの登板は準々決勝までと釘を刺されていたと聞きます。
なので、普通であれば、
アメリカでの準決勝、決勝では登板NGでした。
そこをエンジェルス側が
「トラウト対大谷を見たくないやつなんているか?」と粋な対応で決勝の1イニングのみ登板を許可してくれたみたいです。
しかし、
これもジャパンの監督である栗山監督が直談判し、説得しなければ、起こり得なかった状況だと思います。
確かに打順の巡りなどは運の要素は大きいですが、
しかし、栗山監督という人物が筋書きを思い描き、事前にアクションをかけなければ今回の結末には確実に向かわなかったのは間違いありません。
そもそも、
スーパースター大谷選手vsスーパースタートラウト選手
という構図は、大谷選手の二刀流としての成長がなければ成り立たなかった構図でした。
そう考えれば、今回のWBCの始まりは10年前。
今28歳の大谷翔平選手が18歳のころ、
高校3年生時に卒業と同時にアメリカに渡り、
マイナー契約からメジャーを目指すところを、
同時日本ハムの監督だった栗山監督がドラフトで強行指名し、
「夢への道しるべ」という資料に記載された"投打二刀流"の歩みから始まっていたと思います。
この発端となった栗山監督がジャパンをし、
愛弟子の大谷翔平選手が最強アメリカの最強打者を打ち破る。
この10年越しのドラマということを考えれば、
より感動的です。
もちろん大谷選手以外の選手選考、
適材適所での選手起用、
自分の選手を最後まで信じ抜く信念、
先人達への取材による徹底した事前準備、
上記のような栗山監督の情熱と努力があってこそのジャパンの決勝進出。
今回の最高のWBCの筋書きは、
成り行きや偶然、奇跡などではなく、
栗山監督が真摯に野球に向き合い、
献身的に行動したことによって描かれた
夢のドラマだったなと思います✨