【公式】和田毅(福岡ソフトバンク)|パ・リーグ.com|無料動画・個人成績|選手名鑑|プロ野球
昨年41歳にしてストレートの自己最高球速を更新し、
常勝福岡ソフトバンクホークスで今なお先発ローテーションとしてチームに貢献している和田毅投手。
松坂世代最後の一人であり、ホークスの最年長投手としてホークスファンとしてはレジェンド級の扱いを受けていますが、
斉藤和巳投手、松坂投手、ダルビッシュ投手、大谷翔平選手などと比べると、
野球をあまり見ない人からはそれほど認知されていないんじゃないかなという印象です。
しかし、おそらく同じプロ野球選手からは若手・OB問わず尊敬され、
普通ならパフォーマンスが落ちてもおかしくない40歳を超えてからさらに出力を上げることができているレジェンド左腕について、3つの魅力を紹介させていただきます。
①不思議なストレート
和田毅投手を語る上で語れないのが、
特異なストレートです。
高速化するプロ野球界において、
今や150キロが最低ライン、160キロを出す選手が何人か出てくるほど、
ピッチャーの球速レベルは格段に上がっています。
そんな野球界において、
和田投手のストレートは平均140キロ前後。
遅くはないですが、プロ野球界の中では速い部類には入りません。
がしかし、和田投手のストレートは、
大谷翔平選手ほどの空振り率を誇り、
三冠王村上選手をインコースのストレートのみで三振に切って取れます。
140キロ台のストレートでこの打ち取り方ができるのは本当に異例で、
これが和田投手の唯一無二のストレートと言われる所以です。
ベテランの域に入っていますが、
このストレートが生命線というピッチングスタイルは若い時から全く変わっていません。
②走る量
和田投手の自主トレはキツイことで有名で、
300m走を30本走ったり、175mの坂道ダッシュを行ったり、マーカーを置いたサーキット走でストップ&ゴーを繰り返したり、
若手も息が上がるほど走りまくります。
和田投手は自主トレのメニューだけでなく、
普段から走るクセがついており、
和田投手の近くにいる誰もが「ずっと走ってる」と証言するほど、走る選手として有名です。
最近は「投手にランメニューはいらない」という考え方もトレンドになってきてるところ、
和田投手はその流れに逆行するかのようにとにかく走ります。
「走る」という練習は、一番地味でしんどいため、誰もがやりたがりません。
そんな人が避けたくなる練習を誰よりも継続しているところが、
和田投手のすごいところであり、魅力的なところだと思います。
また、和田投手は考えながら練習する選手のため、
ランメニューもただ漠然とは走らないみたいです。
身体がキツくなってきたときの走るフォームが、試合では7回、8回の疲れてきた時のピッチングフォームに繋がるといって、
疲れてからのランニングフォームには、特にこだわっていると言っていました。
③性格
和田投手はファンの目から見ても、
同チームの選手の話を聞いても、
温厚で紳士的な性格の印象があります。
他人に自分の価値観を押し付けないし、
自身のヒーローインタビューなどで話す際も、
必ず捕手のリードや、野手の好プレーに感謝をするコメントを残します。
周りへの気遣いと感謝の念が感じられ、
歳下への接し方にも優しさが感じられます。
その上でとてもストイックなところが和田投手の魅力です。
②で紹介した「走る」の部分からも感じるかもしれませんが、
キツイトレーニングを徹底するルーティンを確立しています。
和田投手があまりにもストイックなため、
先輩だった斉藤和巳投手や、同級生の新垣渚投手が「じゃまをしちゃいかん」と気を使うほどだそうです。
この自分自身への厳しさが、
プロ野球で長く結果を「出し続けている」要因だと思います。
あと何年現役を続けられるかわかりませんが、
200勝まで今後も長く活躍してほしいなと思っています✨