経営者ってカッコイイ印象ありませんか?
ソフトバンクの孫正義さんや、ユニクロの柳井さんなど、
大きな会社の経営をし、日本の発展にも貢献されています。
では、どうやったらそんな経営者になれるのでしょうか?
今回読んだ「不恰好経営」という本は、
マッキンゼーのコンサルタントとして、
数々の経営者にアドバイスをしてきた南場智子さんが、
今やプロ野球球団まで持つようになったDeNAを立ち上げる時の経験を本にしたものです。
南場さんはマッキンゼー時代、
当時コンサルティングをしていた大手インターネットプロバイダの社長さんから
「そんなに熱っぽく語るなら、自分でやったらどうだ?」
と言われ、実際に自分で仲間を集め、会社を作り、事業に取り組み始めました。
コンサルタントとして非常に優秀で、今まで数々の事業に関わり、アドバイスをしてきた南場さんが、
「言うのとやるのでは大違い」というほど、会社の立ち上げは、数多の失敗の連続だったとおっしゃっています。
金策、システム開発など、
会社を立ち上げ時期に様々な困難に見舞われ、
何日も徹夜し、それでもダメかもしれないギリギリのところで、
力や知恵を貸してくれる人が現れ、首を繋いでいく。
そんな綱渡りの状態から、まずはシステムを実装して運用することに漕ぎ着け、黒字化に持っていく。
南場さんご本人はかなりの失敗をしたと作中で語っていますが、
ギリギリのところで成功に持っていっているのが凄いなと思いました。
本を読んでいる限りの印象から、その原因を考えてみたところ、
南場さんは「根性の人」というイメージで、
ここぞという場面ではなりふり構わず他人に助けを求め、
受け取ったアドバイスは自分の意見と違うとしてもそのまま受け入れてやる部分なのではないかなと思いました。
南場さんがアドバイスを求めた相手は、
他社の社長さんであったり、旦那さんであったり、自社のアルバイトの人であったり、
立場など関係なく、素直にアドバイスを受け取っていました。
だからこそ、南場さんのもとには必要な時に必要な人が現れてるのかなと思います。
そして、南場さん自身がコンサルタントと経営の違いを語っているところも興味深く、
「将来事業を起こしたいから、まずはコンサルタントを目指す」という風潮には疑問を持つそうです。
別にコンサルタントの仕事を軽視するわけではないが、
コンサルティングはあくまで言う人、手伝う人のことで、経営者(事業リーダー)はやる人。
経営コンサルタントは経営者に助言をするプロフェッショナルでとても奥深い職業だが、
将来経営者になりたいからコンサルティングの勉強をしたいという人は、
「ゴルフでタイガー・ウッズのようなプロになりたいから、まずはレッスンのプロになりたいと言ってるようなものだ」とおっしゃっていました。
そして、提案する側から、意思決定をする側に変わるため、
「正しい選択をする」という考えから、
「迅速な選択をする」「選んだ選択肢を正しくする」という考え方に変えたそうです。
最後に、この本は私の友人で事業をされている渡邊芳樹さんからオススメしていただいたのですが、
渡邊さんが普段大事にされている「人から教わることの大切さ」や、「経営者は意思決定が仕事」ということについて、
エピソードを通じてイメージできました。
冒頭で話したソフトバンクの孫正義さんや、ユニクロの柳井さんなど「カッコイイ経営者」たちも、
おそらく「不恰好」に人に教わりながら、助けを求めながら、
何度も失敗から成長に繋げてきているのではないかなと思います。
僕も、人から教わることを素直に実行し、
失敗しても結果にこだわり続けるような仕事を心がけようと思いました✨